キッチンリフォーム 1 |
ヤコブセン設計の個人住宅に住める幸せを思えば、少しの事で
文句を言ったらバチが当たってしまいそうだけれど…、でも…、
キッチンの天板は…。細かい草花柄の薄みどり色のデコラ天板で
引っ越して来た時から、かなり悩ましい存在でした。
当初はオリジナルだと信じて疑わず、田舎風だし、
今どきレトロでかえって良いじゃない?と、思っていましたが、
次第に、どうも1936年にデコラ版は無かったらしいことが判明。
とすると、前住人(私達が3代目ですから2代目のオーナーという
ことになります。)が、入居時に、その当時(推測1960年代)の
“超モダーンキッチン”にリフォームしたらしい … 多分、そうだ。
…という事になって来ました。
好みを云々言わなければ、レスターにはチーク材を使用した
高品質。丈夫で長持ち。熱にめっぽう強く、乱暴にしても
キズ一つ出来ません。実にタフなヤツ!なのです。
思えば、この上で来る日も来る日もお料理をしてきました。
粉を捏ねて台の上を真っ白にしたり、娘と一緒にケーキを飾り付けたり、
もちろん、茹で上がったばかりのジャガ芋の皮向きも、この天板の上でした。
まだまだ行けそうですが、もうこの辺でごくろうさま。
これからは新しい天板の下敷きとして、縁の下の力持ちに徹して
もらいましょう。
と、いうことで、今回のリフォームでメインアイテムは天板です。
薄みどり色のデコラに代わる、我が家風?…何が良いかなあ?
ヤコブセン設計当時はウッディな天板が伸びやかに広がっていたの
だろうという想像の元、今回、私達が選んだのも、無垢天板です。
2代目がモダンにリフォームしたキッチンをリフォームして
ヤコブセン設計当時のオリジナルの雰囲気を今風に蘇らせます。DIYで!
そうして、選んだのはビルマチーク。10センチ幅の横継ぎ目無し。
メインキッチンは一辺300cm×220cmのL字型、幅63cm。
サブキッチンは長さ280cm、幅55cm。
まるで2所帯住宅のリフォームのようでしょう?
DIYで頑張るはいうものの、さすがに天板は専門の工場で
寸法通りにしてもらい、シンクを取り付ける所迄頼みました。
寸法を間違え無いように。正確に何回も計り、何回も確認し、
タカシさんが図面を起こしました。
大きなトラックでやって来た天板は、周囲を頑丈に木わくで囲った
ケース入りでやって来ました。
デカイ!重い!
デンマークでは、運搬人は運搬のみです。
トラックの運ちゃんはフォークリフトでヒューンと下ろすと、
無情にも行ってしまった。
作業は始まったばかり、こんなことでへこたれないぞ!
自分達の為に がんばるぞー。
