2009年 01月 08日
餡を作って暇つぶし? |
美味しい蜜月
年賀のお客さまが有るわけでもない我が家の正月休暇。
外は氷点下です。
手持ち無沙汰なまま、いつものように何か無いかなあ?ってね、
キッチンの戸棚を覗いたら…有りました!赤い小豆のひと袋。
さっそく、ザルにあけてゴミ取り作業しつつ、ザザー、ザザ〜ン、
あはっ!波の音だよ。などと独り面白がっていたら
閑を持てました人がもう一人やってきました。
豆を煮るというのは、なかなか賢い閑つぶしで、
時間はかかるけど、ひたすら煮るだけ、神経を使う必要が無い。
外が寒ければ寒い程、お鍋から上がる湯気が嬉しい。
よーく洗った豆をたっぷりの水で煮始めます。
沸騰したら余分の湯を捨て、ヒタヒタにして弱火で煮ます。
コトコトといい出したらお鍋の中を覗いて、水が足りないようなら
差し水して、ひたすらコトコト、気長にコトコト。。。。
豆の匂いはあったかくて郷愁を誘います。
時々お鍋の蓋をあけて箸の先で豆を突きながら、私はもう一人の閑人相手に、
子供時代のお正月のことなんかを止めどなく話します。
そうしている間もコトコトコト…。
豆が柔らかくなり始めたら塩少々と、たっぷりのお砂糖で味付けします。
一度に沢山のお砂糖を入れるとそれ以上柔らかくならなくなるので要注意と
袋に書いてあったので、言う通りにしたらふっくらと炊きあがりました。
外出から戻った娘が目を輝かしました。
さあて、その日の夜。ご近所さんもやって来て、お正月気分が
出て来たところで、お汁粉登場です。
焼き餅を入れた大ぶりのお腕にお汁粉を入れます。
熱々の内に「美味しいねえ。」… 舌鼓を打ったのでした。
翌日、正月休みはまだ明けていません。
引き続き閑な私は、お鍋に残ったお汁粉を更に煮詰めながら練り込んで、
アンコにしてみました。そうして、冷蔵庫から、これだけは常備している
生イーストを取り出しました。
その日のおやつは“あんドーナッツ”です。
良く考えると甘い小豆とパンのドッキングは、すごい!
おやつのヒーロー、あんパンが子供のアイドルになって空を飛んでしまう
のも道理なのです。
この優れモノを油で揚げると、更に美味さ倍増になるのですから、
アンコの底力恐るべし!です。ジュッとした揚げパンに
ジャムやチョコレートなら世界中の人が直ぐにうなずくでしょう。
しかし、意外や意外、中から顔を出した和風アンコが、
美味さの秘訣なのですから、もう、これは日本が生み出した味の饗宴!
美味しさの蜜月だ!と、揚げ立てを頬張って大満足なのでした。
年初めクッキングは「つぶし餡で閑つぶし」。閑な時の小豆の効用、でした。
by sundby
| 2009-01-08 07:34
| ベーキング